手術のあるある

週に4日は手術があるので、ほとんど手洗いして参加している。

基本的な手技は特に驚くような違いはない(細かいことを言えばたくさんあるがブログに書いてもしょうがないので・・)

日本との違いをザックリと紹介してみる。

(あくまで個人的な見解です)

 

・縦に手術が入ることはあまりない

日本のように、これが終わったらこの部屋に次を入れるみたいな予定は組んでいないことが多い。そのためその手術が終わればその部屋に手術は終了のことがほとんど。そのため皆あまり急いでいる雰囲気はない。そのためできる手術数も限られるため手術の待機期間は長い。

 

・準備はザックリと・・

機械の準備などはやはり日本の方がかなり細かい。

電メスや吸引は開始時には接続されていないことは結構多い(つないでいるが電源入れ忘れてたりとか・・)。

スクリュー挿入時なども機械は開始してからセットという感じ。スクリュー挿入のタイミングも結構ケースバイケースなので準備は読みにくそう・・

準備していなくて ”なんだよ~” みたいなことをDrも言うが、それで委縮するようなNsはいない(むしろ言い返す人はいる)。そんなこんなで雰囲気が悪くなるようなことはそんなにない(もともとそんなに時間に追われてなさそうだし・・)。

 

・会話は多め

皆、話好きなため会話は多め(聞き取りはできないので内容は不明)。基本は麻酔科DrやNsなども名前(first name)で呼ぶ。麻酔科Dr(レジデント?)も手術を覗いて、”どこからどこまで固定しているの?”などと術式に関してもいろいろ話をしてくる。

 

・業者の人もリラックス

日本と同様に機械の業者さんは立ち会ってくれる。日本ではかなり丁寧な対応をする人が多いが、こちらではみんなリラックスしてOP室の椅子に座り込んでいる人もいるし、術中もよくスマホをいじっている(こちらの人はスマホいじるの大好き)。日本の人が丁寧すぎるだけか・・

 

・日本には無い役割の人

日本だとベッド設置や患者の移動、体位変換などは通常Drとその部屋の担当Nsが行う。

こちらのOP室には体位変換やベッドの移動の時に登場する屈強な男の人たちがいる。この人たちは各部屋でベッド移動があれば、ベッドを持っていき移動・体位の設定もしてくれる。これを専門にしているため手際が良い。

 

・医療材料コストの概念はあまりない

日本だと使うと決まってから医療材料(縫合糸などの消耗品)を開けたりするが、こちらではガンガン開けて、結局使わないことも多い。ドレーンなども2ー3本だしても結局1本しか使わないなども多々あり。日本だとコストの無駄だと始末書扱いになってしまいそう・・・

 

このように、もともとの文化の違い・国民性の違い・医療経済の違い(日本は医療費かなり増大しているし・・)などに起因するものが多い。これはどっちが良い・悪いではなくそれぞれの国に適した方法なのだろう。